Gera(Kyoko Maruoka)/Tokyo JAPAN クロスステッチ図案のデザインをしたり絵を描いたりしています。 WEB→http://www008.upp.so-net.ne.jp/gera/  図案の商用利用、画像の無断転載を固く禁じます。


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夏の美術館X2

(↓に書きかけていたのですが)
いつかクロスステッチの絵本を作ってみたいな、と思っています。ただ「いつか」って言ってるといつかはいつまでたっても来ないから、絵本の勉強を始めるとっかかりになるかしら、と板橋区立美術館の2日間の絵本の講座「世界をつくる」に応募したところ、運よく抽選に当たって参加してきました。

これが豪華な講師陣の方たちの濃密なお話で、めくるめく2日間!終わってしまうのが本当に残念でした。
お話下さったのは絵本評論家で作家の広松由希子さん、児童文学作家の石井睦美さん、漫画家の高野文子さん、アニメーション作家の加藤久仁生さんというそうそうたる顔ぶれ。

中でも特に強く印象に残った言葉
◆(創作には)勇気をもって踏みとどまる必要性があり、常に「自分のありったけってナンダロウ?」と問う姿勢が重要で、絵であれば「これじゃなきゃいけない色、これじゃなきゃいけない形」を探し続けないといけない。(石井さん)

◆(創作とは)まだ芽も根も出ていない球根の中に詩を見つけて、その詩を誰かに届けること。(石井さん)

◆フィクションはもういい、最近世の中には顔が多過ぎ、自己表現だらけで身の上話合戦になっている。なので今はノンフィクションに興味があり、自然科学の、ひと肌のあたたかさがないところの涼しさ、見晴らしのよさが心地よい。(高野さん)

◆(3.11以降どういったことが必要と思って創作をなさっているのかという質問に対して)これからまだ大変なことがあるかもしれない、その時のために頭の体力をつけることが何より大事、そして若い人たちが頭の体力をつけるのを邪魔しないようにすることをいちばん心がけている。(高野さん)

皆さん真剣に作品つくりに対峙なさっていて、それは当たり前のことなのかもしれないけれど、その「真剣さ」の深さがヒリヒリするくらいなんだ、と実感できたのはとても有意義な二日間でした。そして受講中携帯の電源を切っている間にギャラリーから受賞の連絡を頂いて、私にとっては絶妙なタイミング!と感慨深かった夏の教室でした。

そして先週末にはかねてからお誘い頂いていた横須賀美術館の「KIRAKIRA ZAWAZAWA HARAHARA展」へ。5人の作家さんたちのこどもと楽しめる企画展。

撮影OKだったので。
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ミロコマチコさんの巨大壁画と大きなモビール。その大きさと大胆なハケ使い、ダイナミックな画面が、チマチマ界住人としてはまぶしかったです。

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次は、チマチマ界というかドット界に棲息している身にはとても身近で、しかし「動いてる!」と刺激的だった重田佑介さんの作品。上は水墨画をCG化し、そしてそれを動かしてみるという作品。下は、白い絵本に投射された図像が動いていてまるで動く絵本を見ているような作品。昔のインベーダーゲームみたいな画面なのですが、ステッチャーとしてはクロスステッチの図案が動いているように見えるんです。子どもも大人も大喜び。ステッチャーの友人とついつい長居、とっても面白かった。

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ご存知tupera tuperaさんの作品。上はかぶりもののモンスターたち(一部)。その昔段ボール獅子頭作りに熱を入れていた息子にぜひ見せたかったプロのクオリティー。下は原画。もちろん本や雑誌でtupera tuperaさんの作品はいっぱい見てきたけれど、思えば原画を見るのは初めて。、ひぇー全部コラージュだったんだ?!とびっくりする程のクラフト感。印刷するときにあえてクラフト感を消していらっしゃるのか、それともあまりに素晴らしい技術なのでCGのように見えてしまうのかわからないけれど、原画はこれまたチマチマ界住人にはたまらない手仕事の数々でした。

そして常設展の清宮質文の版画はやっぱり素晴らしい!まさに色と形にギュっと詰まっている詩の数々。多分実物からでしか詩は聞こえてこないと思う、必見の価値アリです。

企画展は夏休みいっぱいだそうなので、お時間あったらぜひ。今年の夏は海にも山にも行けなかったので観音崎まではプチ旅行気分。美術館併設のレストランは海を一望しながら食事ができ、友人とのんびり話などして楽しい夏の一日でした。Mさん、ありがとうございました!
by geratkb | 2014-08-25 01:41

クロスステッチ・高慢と偏見

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(c)Gera! 'Pride and Prejudice by Jane Austen'
DMC(floss)/32ct linen Belfast Zweigart(fabric)

その他コンペに出したもの。大好きなジェーン・オースティンの『高慢と偏見』。
本当はトルストイの『イワンのばか』で出そうかと準備していたのですが、「高慢」なミスター・ダーシーをライオンにしてみたら?と思い付いたらやってみたくなっちゃって、こちらにしました。ライオンといっても、空想の動物として描いた古い絵のような、人間のようなイメージ。

改めて読み返してみて、ほとほと容姿とかファッションについての記述がないのにおどろく。かろうじて書かれているのは、エリザベスの目は黒、ミスター・ダーシーはブルーってことくらい。でも不思議とお話全体のイメージはカラフルなので、ミルフルールで。
貴婦人と一角獣」と縦横全く同じ目数です。同じ額をオーダーしてあるので、戻ってきたら額装しようと思います。

実は今年の春先また絵の学校でも通おうかなと思い、どこにしようかと探し始めていたら、親に「あと1年くらい我慢なさい」と叱れました。
言われてみれば息子も6年生、明らかに終わりつつある子ども時代なので、それもそうかなと学校に通うのはあきらめたけれど、じゃあせめて今年一年はいろんなコンペに出そうと思い、まずエントリーしたのがこちらのコンペでした。

小学生男子がいる暮らしってやれやれ、と思う場面も多々あるけれど、そんなときは森まゆみさんが須賀敦子さんから言われたという「小学生の男の子がおうちにいたら、毎日面白くて仕方ないでしょう?」という言葉(うろ覚えですが)を呪文のように思い出すことにしています。確かにどうして男の人ってあんな風なの?っていう生成過程を観察してると思えば日々結構面白い。うんうん、脱いだ靴下や服は洗濯かご以外のところに置くって決めてるか、洗濯かごには入れないって決めてるんだよね。ピアノのふたは閉めたら何かよくないことが起こるジンクスがあるんだろうし、宿題のプリントはどこかに隠すゲームやってるんだよねっ。
夏休みも残り10日。
by geratkb | 2014-08-20 00:05 | cross stitch

受賞しました

おかげ様で、ギャラリーハウスmaya装画を描くコンペティションvol.14で鶴丈二賞を受賞しました。ありがとうございます。

審査結果
http://www.gallery-h-maya.com/competition/vol14/

3回目のエントリー。1回目はビギナーズラックで入選、2回目はかすりもせず。どちらもアクリル画を提出したのですが、今回は本業クロスステッチで挑戦し受賞できました。審査員の鶴さんの講評は、私を、というよりクロスステッチそのものを評価して下さっているお言葉で心底嬉しかったです。
クロスステッチ、ありがとう。

課題作品はトルストイの『アンナ・カレーニナ』にしました(読むのに時間かかって焦った)。作品画像は↑のサイトに掲載して頂いております。

そして賞として憧れのギャラリー、mayaさんでのグループ展に参加できるのです。いろんな業界の方にクロスステッチを見て頂けるまたとないチャーンス!
受賞者展は来年2月開催予定です。
by geratkb | 2014-08-14 13:17

ふらふらとフラフラ

息子が夏期講習に出かけてるのをいいことに、暑さにふらふらしながら、フラフラと出かけています。

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映画「ぼくを探しに」(↑パンフレット)。切なくて滑稽なのか、滑稽だから切ないのか。主人公のしゃべれないピアニスト、伯母さん二人、謎のマダム・プルースト、登場人物みんなそんな感じ。記憶シーンのカラフル具合といい、ハリボテ感といい大好き、幼い頃に亡くなった父母をめぐるミステリーも意外な結末に息をのみました。俳優さんもえぇっ?! また伯母さん二人が着てるお洋服がかわいいんです。布は同じなんだけれど、襟の形やボタンなど仕立てが微妙にちがってて、お揃いのようでちょっとちがう。グランドピアノの上の譜面立てがベートーヴェンの像で、手で譜面をおさえるんだよと息子に話したら、案の定食いついてきました。ショメ監督はプルーストの『失われた時を求めて』が嫌いなんだって!考えたら好きな何かから作りはじめなきゃいけないってことはなくて、嫌いなことから作りはじめたっていいわけで自分の中の刷り込みにおどろく。「ソレキライ」から作っていいんだ!

先月「グランドブタペストホテル」も見ました。絵柄もピンク色もバラライカ音楽もとってかわいいし好きなんだけど、展開が速すぎるのと、無駄な殺人とかがちょっとゲームっぽくって、期待してた程には楽しめなかった。もう1回見たら感想変わるかな。エンドロールのアニメはかわいかった。

展示で見たのは「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」(ワタリウム美術館)。黒板絵が見たくて出かけたのだけれど、それ以上に建物がすてき。子育てしてると見聞きするシュタイナー教育の断片から、勝手にシンプルで端正な建築を想像していたところ、全く反対で、無駄な曲線につぐ曲線!不必要な斜面につぐ斜面!いやぁ本当にかわいい。また実物見に行きたいものが増えちゃった。

デュフィ展」(Bunkamuraミュージアム)。今は大阪で展示してるようです。デュフィはブリヂストン美術館でオーケストラの絵を見て、それまで「絵はコローの風景画が好き」とかほざいていた高校生の私の心を鷲づかみにして以来、展示があれば見に行くことにしています。初めて見る絵も結構あった。縦長の「網を持つ漁夫」、いいなぁ。テキスタイルは大丸で展示した時の方がたくさんあったけど、版画は初めてこんなに見ました。これがすてきったらないんです。アポリネールの動物詩集の挿し絵で、ペガサスやザリガニやクラゲ、タコに毛虫にノミ!精神がギリギリしたりヒリヒリしたりしないとアートとして軽んじられる傾向もある気がするけど、人生賛歌を堂々と高らかに歌いあげるアートの深さもあるはず。目が悦べば、気持ちが軽くなる。

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うちにあるデュフィ展の図録。学生の頃はお金がなくて買えなかったけど。今回の図録は紙もいいし、いろんな人の美術批評集も面白い。

その他出かけたのはこの夏いちばん楽しみにしていた板橋区立美術館!
by geratkb | 2014-08-10 06:45

【お知らせ】

イラストレーションファイルWEBにギャラリーをオープンしました。
新しい作品もアップできるようにガンバレ、ワタシ!

http://i.fileweb.jp/

http://i.fileweb.jp/maruokakyoko/

by geratkb | 2014-08-06 18:06

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